FW190 D-11
 (1/48 ドイツレベル)

 D-11型は、Dシリーズの中で通常の主翼武装MG151-20に加えて、外側に30ミリ機関砲MK108を装備したタイプとして企画されました。 スピナー内同軸機銃および機首上面武装はありませんでした。 エンジンはユンカースJumo213Fで、通常のD-9型よりパワーアップされていました。
 実際には1機も完成することなく終戦を迎えたので、実戦で活躍する場面が与えられることはなかったのですが、作例ではキットの説明書に合わせて、JV44所属機を想定しての塗装例としました。



   キットの合いはまあまあといった感じで、それなりの修正が必要になります。 特に主翼付け根フィレットの部分は隙間が生じますので、プラ板を使用してスペーサーにすると良いです。
 なお、この作例では資料を基に全面リベット打ちを付しました。 フォッケのリベットは『これでもか!』といわんばかりにあるので大変でしたが、根気良く打ち続けました。 今回はハセガワのリベット打ちツールを使用したので、作業が捗りました。 使用感もとってもいい感じでしたので、お勧めです。
 キットの説明書では初期型のキャノピーを取り付けるようになっていますが、D11はガーラントハウベが標準なのでこちらにしています。 コクピットはそれなりに表現されていますので、シートベルト追加とスロットルレバー工作を実施しました。 照準器がキットのパーツでは物足りませんので、ランナーから削り出して作っています。 主翼30ミリ機関砲の薬莢排出口部分のパネルが20ミリ機関砲タイプのままなので、この辺りを作り直しています。 アンテナ類はエッチングパーツとピアノ線にて表現し、ピトー管はファインモールドの真鍮製を使用してみました。 足回り関係もブレーキパイプ追加、若干の電気コード追加、タイヤ自重変形といった加工をしています。 機首カウリングフラップの作動索を伸ばしランナーを使って追加しました。 また、機関砲も真鍮パイプにて表現しています。

 

 この作例での塗装では、マスキングを多用しました。 国籍マークのすべてと主翼上面の制限線を塗装で挑戦しています。 上面の塗装はRLM81とRLM74による迷彩、下面赤はRLM23と半つや白のストライプ塗装です。 デカールを貼った後に半つやクリアーを吹いて全体の調子を整えています。
 作例では試作機をそのままJV44に持ち込んで使用した?という実際にはなかった想定なので、きれいに仕上げるように努めました。

2008/12/20
2020/05/08画像追加


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