零戦52型丙 (谷水上飛曹乗機)1/48 ハセガワ

 零戦は私の好きな飛行機の一つで、ふだんドイツ機を主に作っている私にとっても目の離せないアイテムです。 このキットは部品の分割をうまくしてあり、周知の通り各型のキットが出まわっています。 そのままストレートに組んでもディテールなどスケールを良く踏まえた表現になっていて、つぼをうまく押さえた好キットだと思いました。 そこで今回は改造を最小限にして塗装で楽しんでみようと思いました。 また、最近はやりのリベット表現は沈頭鋲であることを考え、しないこととしました。


コクピットはシートベルトにファインモールドのエッチングパーツを使用し、スロットルレバーをプラ材で加工して追加したほかはすべてノーマルのまま組みました。 塗装はグンゼの指定色を塗装したあとハイライト部分をトーンの明るい色で塗装し、墨入れでアクセントをつけています。
 ヘッドレスト後部のループアンテナはキットのパーツを薄々攻撃しました。

 

 主脚はブレーキパイプを銅線で追加、オレオアームを開口し脚カバーの3箇所の脚柱への取付け部を切り欠きました。 また、機首下面空気取入れ口の整流板をプラ板で追加しています。
 タイヤの塗装は、グンゼのタイヤブラックを吹いたあとタイヤ側面を少し黒い色で吹き、接地面をサンドイエローで軽く吹いています。 また、ホイール部の墨入れをタミヤエナメルのバフを使って、ほこりっぽさを出してみました。

 

 全体の塗装は退色表現とハゲチョロで味付けしました。 スコアマークと垂直尾翼の番号はデカールを使用しその他は塗装で仕上げました。





 機体全体のハゲチョロは爪楊枝を削ってMrメタルカラーのクロームシルバーを少しずつ乗せています。 墨入れは当初ライトグレーで行ったあと黒っぽいオリジナル色を入れて変化を出しました。 ピトー管はいつも通り真鍮パイプ+ピアノ線に交換し、アンテナ線をカーボンテグスで張って碍子を木工ボンドで表現しています。


流星の出撃を見送る谷水上飛曹機


国分上空を飛行中

この完成品は、2001JMCエアワールド賞に輝くことが出来ました。


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