九州 J7W1 局地戦闘機 震電 ハセガワ 1/48

 48シリーズ唯一の震電です。 キットは古い部類に入るのではと思いますが、この独特のフォルムを持つ数少ないキットでしかも48サイズとなればモデラーの制作意欲をくすぐるに十分な内容と思います。



 このキットはモールドがすべて凸なので一度削り落とし凹に彫りなおして、最近のキットと遜色ない仕上がりを目指してみました。 コクピット内部はそれなりに再現されていますので、シートベルト追加と照準器フィルターガラス追加加工のほかはストレートに組んでいます。 各脚オレオがのっぺりしたものなので、実機と同じように中空加工をしています。  ピトー管の金属加工も忘れずに実施しています。

 昨今この機の実戦配備された姿をモデル化する作例が多いように見受けられ、私も当初そのようにしようかとも思いましたが、昨年職場のある部外教育を受けた際の講師の方の御父上様が昔この震電の製作に携わった技師であったお話を伺い試作機の姿で完成しようと心に決めました。
 なお、塗装は指定どおりに行っています。 おかしくない程度に若干の退色を実施し、剥離表現は実施せず注意書き以外の日の丸および各ラインはすべて塗装で仕上げています。 日の丸の色に関しては、試作機ということを考慮し、暗さのない明るい赤をイメージしてみました。

 この飛行機はこうして前からのアングルで見てみますと、とてもかっこよく戦闘機であることを否定してしまいたいほどです。

2007/6/18


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