Bf109F2の作成 (その5

9.車輪のマスキング塗装
 主車輪は、先ずホイール部分を塗装し、コンパスカッターでマスキングテープを切り出したものを使ってマスキングし、自家調合したタイヤ色を吹き付けます。 それからホイール部の墨入れをグレー系の色で行い、次にタイヤ部分の墨入れを土色系の色で実施し、最後に若干の汚しを加えて完成します。


10.デカール貼り
 各工作説明でも紹介されていますようにデカールはいっぺんに付けるのではなく、必要な部分を切り、更に作業しやすいように分けて少しづつ貼り付けていくのがきれいに仕上げる基本だと思います。 私はデカールを貼る際、水につけたデカールを台紙からそのまま移すのではなく、ピンセットでつまんで木工ボンドを薄く溶いた溶液に貼り付け面を付けてからキットに貼り付けています。 この方法はデカールに傷を付ける恐れがありますので神経を使いますが、貼り付け面への接着力はとても強く、マークソフターとの併用でしっかりとした貼り付けが可能です。
 ふつうデカールを貼ってから墨入れをするのですが、今回は墨入れを先にしてからデカールを貼り付け、半渇きのときにスジ彫り部分をデザインカッターで切り取っています。

11.最終工程
 デカール作業を終了したら、全体の調子を整えるために半つやクリアーを吹き付けます。 ここまででぴかぴかのロールアウト直後の状態が完成します。 ここからは、機体の使用された背景を考慮に入れて汚しを含めた“味付け”作業に取り掛かります。 また、アンテナ線はフロロカーボンテグスを使って張り、碍子の部分は木工ボンドを乗せて作っていきます。

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最後に:
 この作成記はこれをもって完結させていただきます。 このキットを作成するにあたって考慮したのは、Bf109シリーズの中でもF型はこの機種が世界最強といわれたまさに黄金時代であり、パイロットの手足となって活躍した時期でもありました。 こういった背景をふまえて、良く整備された頼もしい愛機といったイメージを出せたらと思いました。 なお、このキットが完成するまでに約100時間かかりました。


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